草木染、手機織、手しごとで産み出される作品にはどうしても惹き寄せられてしまうのは何故でしょう。
現代の化学染料によってどんな微妙な色も、濃い薄いもムラや難を殆ど出す事もなく、思い通りに仕上げる事が可能です。
その点、草木染は材料となる草木と反応させる媒染の選別などの職人の経験値と、気温や湿度などの環境によってその度に違う表情になり、熟練の職人ですら思い通りの発色をさせるのは大変困難です。
しかも、化学染料に比べると色ムラや焼けにも強いとは言えません。
それでも惹かれるのは何故でしょう。
草木染には化学染料には出せない色の奥行きが有り、焼けと言われる色の褪色も、熟成された味の有る色合とも言えます。
一言で言ってしまえば、人間の手には及ばない自然の力が作り出す「味」に惹かれるのではないでしょうか。
手織りにしても同様に、一定に緊密に織り上げる機械織には無い、糸の揺るぎが作る「味」賀有ります。
古い使用済みの勧進帳などの和紙を、こよって糸状にした物を絹や綿糸と合わせて織り上げる、などという事は機械ではなく、職人の手仕事でしか出来ません。
化学や機械の普及でどんどん追いやられて来た貴重な手仕事の品々を、今回のイベントではじっくりとご覧頂けます。
職人がこだわって草木のみで染め上げた着物や、和紙、綿糸絹糸を絶妙のバランスで織り上げた帯など、味と奥行きの有る品々を集めましたので、是非手に取ってご覧下さいませ。
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